以前ご紹介した「中学生にスマホは必要か、不必要か」の記事で、スマホを持つ中学生の割合は50%を超えているとご紹介しました。
格安SIMが広く普及してきたこともあり、これから中学生の子どもにスマホを持たせる家庭はさらに増えるでしょう。
ではスマホを子どもに持たせるにあたって、どんなルールを決めなければいけないでしょうか?
中学生の子どもだからこそ決めておきたいスマホのルールについて考えてみます。
目次
子供は約束を守れないことを前提にスマホのルールを考える
スマホのルールと言うと、
- スマホの利用できる時間を決める
- 勝手に課金はしない
- ゲームの時間は1時間まで
などを子どもと約束する家庭は多いでしょう。確かにルールを作ることは大切です。
けれどこれらのルールは簡単に破られてしまうでしょう。
なぜならルール自体に強制力がないからです。
そのため、子どもは約束を守ることができない前提でルールを考えなければいけません。
例えば、スマホの利用できる時間を決めるのでは、スマホが利用できない時間を強制的に作る約束にしなければいけませんし、ゲームはダウンロードしないのであれば、ダウンロードできないような約束にしなければいけません。
ではどのようなルールにすべきなのか、勉強に関するルール、使い方に関するルールでそれぞれ紹介します。
勉強に関するスマホのルール
学生の本分は勉強!勉強時間はスマホを預かる
中学生にスマホを持たせるのならば、勉強時間を絶対に減らさないというルールを設けるべきです。
そのためには勉強時間はスマホを必ず親に預ける、勉強する場所へ持ち込ませないようにします。
手元にあるとついつい触りたくなってしまいますし、通知が鳴ると確認してしまうので集中の妨げになります。
勉強にスマホは持たない、持ち込ませないようにしましょう。
成績が悪かったらスマホ没収!
試験の点数が前回より悪かったり、成績表が下がったりしたらスマホを没収しましょう。
成績を落としてまでスマホを持たせる必要はどこにもありません。
このようなルールを設けるほうがメリハリがついて勉強します。
なお、成績が落ちたらいきなり没収するのではなく、買う前に約束しておきます。
でないと取り上げる時に子どもは大きく反発します。
ゲームアプリを入れない
子どもとしてはゲームアプリ入れておきたいという思いもあるでしょうが、勉強成績を落としてほしくなければ、ゲームアプリは絶対に入れては行けません。
ゲームアプリを入れたら、ゲームばかりして全然勉強しなくなった、成績が落ちたという声を多数聞きます。
「課金しなければいい」というルールを設けている家庭は多いと思いますが、無料でも楽しめるゲームはいくつもあります。
使い方に関するスマホのルール
21時以降はスマホ禁止
20時でも、20時半でも構いませんが、夜の特定の時間になったら親がスマホを預かるようにしましょう。
中学生といってもまだ子どもです。
例えばグループラインをしている途中で自分だけ抜けるなど、できないでしょう。
あらかじめスマホを持たせる前に21時以降は親にスマホを預けることを約束させ、友達にもそう伝えさせます。
そうでもしないと自分の部屋に持ち込んで夜な夜なスマホを触ってしまうでしょう。
スマホの使用は夜何時までと決め、それ以降は親が必ず預かります。
ウェブ閲覧制限やパスワードの管理
ウェブサイトの閲覧には制限をかけましょう。そのような機能はスマホには必ず用意されています。
また管理のためにも、パスコードやアプリのダウンロードに必要なIDは、親が管理しなければいけません。
何かダウンロードしたいアプリがあれば、都度確認をしてから、親がダウンロードするようにしましょう。
勝手にダウンロードできなければ、ゲームをアプリを入れられることはありません。
スマホの置き場はリビング
例えば、スマホのできる時間を「1日1時間まで」と決めたとしましょう。
子どもが一人で部屋にスマホを持ち込んで、それを守れると思いますか?
ゲームやYouTubeなど、中学生の子供には魅力的なことがたくさんあります。
スマホを触る場所はリビング、置く場所はリビングとするのが一番よいです。
基本的にインターネットの使用は自由にして構わないがスマホに触れるのはリビングだけとなれば、子どもにも一定の自由を与えつつ、有害サイトへのアクセスの防止や利用時間についても親が監視するとができます。
食事中のスマホは禁止
スマホの弊害として会話が減るという懸念があります。
家族で食事をする時は、団欒時間でもあるので、食事中は絶対にスマホを触らないというルールを決め、家族間のコミュニケーションを大事にするべきです。
食事などで外食に出かけると中高生くらいの子どもがスマホばかりしていて、親と全く会話をしていない光景を見かけたことはありませんか?
そういった光景は寂しい気持ちになりますね。
なお、食事中のスマホ禁止は子どもだけでなく大人もです。
スマホの契約は格安携帯で十分
家庭ではリビングに置く、親に預けるといったルールで対応できますが、子どもはスマホを学校や塾へ携帯しますね。
外で自由にされないように、格安スマホのデータプラン契約で十分でしょう。
大容量の契約だと外で自由に使われてしまうので、格安スマホ3GBなどのプランでよいでしょう。
ルールを破った時の対応
部活の連絡や友達とのコミュニケーションなど、中学生にとってスマホは電話以外の役割を持っています。けれど、無いと困るものではありません。
LINEやツイッターはPCでも見ることができますし、インスタグラムのチェックだって問題ありません。
ルールを破ったときは有無を言わせず没収したりするなどの強い態度で臨むようにしましょう。
結局はそれが子どものためでもあります。
中学生の我が子のスマホを管理するのは親
中学生とは言え、まだまだ成長期の子どもで、思春期や反抗期などの多感な年頃でもあります。
子どもがスマホと上手に関わっていけるように、親がその接し方について伝えていかなければなりません。
スマホで得られる快楽など一時的なものに過ぎません。
将来を共に楽しんでいける友達を作るための大切な時間をスマートフォンに奪われないようにしてあげてください。