頭のいい子に育ってほしい、これはどの親御さんにも共通する願いではないでしょうか?
頭のいい子は勝手に頭が良く育つのかもしれません。
けれど、親がサポートしてあげることで、子どもの成績、学力を向上させることはできるはずです。
子どもの学力向上のために大切なことは何か?一緒に考えてみましょう。
目次
子どもの学力向上のために
子どもの学力向上のために必要なことの1つとしてあげられるのは、勉強を「習慣化」させることです。
勉強は一度やればいいというものではありませんよね。習慣になっていることが大きなポイントです。習慣、つまり勉強を継続していく子の学力は必ず向上します。
では、勉強を習慣化させるには、何をどうすればいいのでしょうか?
勉強を習慣化させるには
勉強を習慣化させる上で重要なことは、子どもが自発的に勉強するということです。
勉強をやらされていては、継続することはできません。自発的にかつ、勉強を面白いものと感じてもらうことが重要です。
子どもが自発的に勉強に取り組むめるようにするには、勉強に「達成感を持てること」が重要です。
確かに、子どもによって学力や理解力の範囲に差はあります。
しかし、たとえ小さな範囲でも子どもが勉強に対して「達成感」をもってくれれば、「勉強がおもしろい」という感覚を身につけることができます。
達成感によって「勉強がおもしろい」という感覚が生まれると、勉強に取り組む姿勢が確立し、習慣になります。このことが勉強に取り組む環境を整えるうえで最も重要なことです。
そして勉強が習慣化することにより、学力向上につながっていきます。
勉強の達成感を持たせるには
では勉強に達成感を持たせるにはどうすればよいのか?
その1つとして、子どもが取り組む勉強を細分化する方法があります。
勉強の細分化の方法
例えば、問題を解きっぱなしにする環境を与えると、勉強が苦手な子はうまく対応することができません。
わからないからです。
勉強が得意な子は対処できるかもしれませんが、苦手な子はそれに飽きてしまうでしょう。
勉強が苦手な子に対しては、勉強の範囲を細分化し、子どもに合った問題を用意し、数問ごとに答え合わせをするなどのコミュニケーションを取ることが重要です。
なぜならたとえ1問でも、解くことができれば達成感を持たせることができます。
そしてそれは子どもにとって、それは大きな自信となります。
問題を解きっぱなしにしないために
では、問題を解きっぱなしにしないためにすべきことはなんでしょうか?細分化して与えるだけでは意味がありません。
大切なことは子どもと一緒に勉強をすることです。
家庭での勉強は、学校や学習塾と違って親が対応することができます。学校や学習塾で習ったことを基本としつつ、数問ごとに分けて問題を解かせ、子どもの達成感を確認してみましょう。
家は親子で勉強できる場所です。勉強机ではなくリビングで学習することもよいでしょう。
親に認められることは子供にとって大きな意味を持ちます。
普段の生活の中で勉強に取り組み、親に褒めてもらう、それだけで子どものやる気は上がります。
そうすれば勉強の達成感も大きなものとなり、勉強の習慣化、そして学力向上へつなげることができます。
学力のある子は家や塾でどう過ごしているか?
学力のある子は、学校以外の学習塾や家での時間も効率的に利用できている傾向があります。
これは、勉強の習慣が身についているためです。では具体的にどのように過ごしているのでしょうか?
頭のいい子の家での過ごし方
学力のある子は、家で過ごす日常的な時間を勉強に置き換えて考えることができます。
例えば、理科で天気を勉強しているときにテレビの天気予報に興味を持つ、算数で速さを勉強しているときにテレビで放映されているマラソンに興味を持つ、といった具合です。
このことは、学力のある子にとって勉強が習慣化しており、ただ知識をつめ込む勉強ではなく自発的に楽しんで勉強ができている証拠といえます。
このような姿勢は学力の向上だけでなく、広い視野を持つことにもつながります。
頭のいい子の塾での使い方
次に、塾での勉強を考えてみます。塾の講師経験からですが、頭の良い子は学校の勉強を疎かにしていません。
学力のある子はきちんと学校の宿題も忘れず、塾の学習についての復習も効果的にできています。
学校の勉強だけ、塾の勉強だけ、といった状態にならず、両者をしっかりとこなしている子はよい成績を修めています。
子どもの学力向上のためにしてはいけない事
学力向上のためにしてはいけない事についても考えてみましょう。
それは勉強の時間とそれ以外の時間のメリハリがないことです。これは絶対に避けましょう。
勉強する環境を整えるには、勉強をする時間、そうでない時間のメリハリが重要になります。
このメリハリをきちんとせず、ただやみくもに勉強をさせるだけでは効果はありません。
むしろ子どもが勉強に対して「嫌い」という感情を持ってしまい、勉強が継続せず、学力が下がってしまうおそれがあります。
勉強にメリハリが必要な理由
勉強をする環境を整える際には、子どもが自発的に勉強に取り組むことが理想です。
そのために達成感が必要になりますが、メリハリのない勉強時間は子どもにとって終わりが見えないものとなり、達成感が得られないおそれがあります。
勉強は一度やればいいというものではなく、継続することに意味があります。しかし、継続を続けるためには一日の中でメリハリが重要になります。ただ継続すればいいというものではありません。
メリハリとは勉強のゴール
メリハリとは勉強をどこまでするかを決めるゴールのことです。
目標がなければ、達成できません。メリハリをつけることで達成感が生まれ、「今日はここを勉強した」という実感が生まれます。
この積み重ねが勉強の習慣、そして学力向上につながります。
勉強を習慣として継続させつつ、一日の中ではきちんと「ここまでで終わり」というゴールを設定してあげましょう。
子どものタイプ別、学力向上の対策
学力向上を考える際に、勉強に苦手意識を持つ子と勉強が得意な子で対策を分けて考えましょう。
勉強に苦手意識がある子
うまくコツをつかめないなどの理由で、勉強に対して苦手意識を持っているといったケースがあります。
このような子の場合、問題を解かせる際にこまめに区切り、コミュニケーションをたくさん取ることが効果的です。
自信を持たせる場合、特に親とのコミュニケーションが多い方が好ましいです。
一方的な話にならず、しっかり子どもの方からも意見を聞き、自信につなげるような環境が理想的です。自信が持てれば達成感も強くなり、学力向上につなげることができます。
勉強が嫌いではないけれどしない子
このような子の良いところは、勉強に対して嫌いという感情はないことです。
このような子は、何かのきっかけで「勉強っておもしろいな」という感覚を持つことができれば、感情として勉強に苦手意識がなくなり、学力向上につなげることができます。
つまり、「勉強がおもしろい」という感覚を持たせることが重要です。そのためには、「達成感」を特に重視する必要があります。
勉強が得意な子
勉強が得意な子は自分で勉強を進め、自然に学力が向上していく傾向があります。
しかし、問題をひたすら解いていく時間を作りすぎると、いつかは飽きてしまいます。そうなれば学力向上が止まり、低下するおそれもあります。
勉強が得意な子も、志望校によってはさらに学力向上をしなければならないケースは多く見られます。その場合は、これまで通り勉強の習慣を維持しつつも、さらに達成感を持てることが理想的です。
そのためには、苦手分野がどこかをきちんと把握しておく必要があります。
レベルが上がれば苦手範囲も増えることが多いですが、その際にどこが苦手かを把握したうえで対策を行うことが重要です。
そのような対策によって苦手分野が得意になれば、達成感とともにさらなる学力向上につなげることができます。
勉強が得意な子だからといって、苦手範囲の把握をおろそかにすることは絶対に避けましょう。ここでも充実したコミュニケーションが重要になります。
子どもの学力向上について
子どもの学力向上について様々な角度から考えてみました。
学力向上には勉強を習慣化させることが大切、これが何よりも難しいかも知れません。
けれど簡単に学力を向上させることはできません。
ぜひお子さんと一緒に勉強に取り組んであげてください。