雨の季節が終わると、キラキラ太陽が光る夏がやってきますね。
外で遊んだり水遊びをしたり楽しい季節ですが、紫外線や日焼けが気になるママも少なくないはず。
日焼け対策といえば、日焼け止めや袖付きの衣類を着るなど、外側からの対策法を思い浮かべる方が多いと思いますが、食事においても日焼け対策はできます。
今回は、食事を通して体の内側からの日焼け対策についてお話しさせて頂きます。
子どもの日焼け対策におすすめの食べ物や、日焼け後の肌の回復を高める食事のポイントなどについてご紹介させて頂きますので、参考にしてみてください。
目次
そもそも、どうして日焼けをしてしまうの?
- 肌が赤くなる
- 肌が黒くなる
- 肌が熱をもつ
- 肌が痛くなる
など、様々な症状がある日焼けですが、そもそもなぜ日焼けするのでしょうか?
まず、日焼けの原因は「紫外線」です。
紫外線には3つの種類がありますが、その中でも私たちの肌まで届き、影響を及ぼす紫外線は2つといわれています。
1つは肌の奥深くまで届き、シミやシワの原因になるものです。
もう1つは肌の表面を傷つけ、サンバーンと呼ばれる炎症を起こすものです。
肌が赤くなるのは、このサンバーンという症状です。そして、これらの紫外線を浴びるとメラニンが生成されます。
メラニンはシミの原因になるなど、あまり良いイメージがない方も多いと思いますが、メラニンは紫外線から肌を守るために生成されるため、悪いものではないのです。
紫外線から肌を守るために肌の奥底でメラニンが生成され、ターンオーバーによりだんだんと肌の表面に押し上げられ、最後は垢と共に剥がれ落ちます。
しかし、長時間紫外線を浴び続けたり、生活習慣の乱れなどによりターンオーバーがうまくいかず、肌の表面まで押し上げられず、メラニンが皮膚の内部に溜まってしまうとシミになりやすくなってしまうのです。
そのため、紫外線を浴び過ぎないよう工夫することと共に、食事や睡眠をしっかりとるなど、生活習慣を整えることも大切です。
子どもも大人も日焼け対策におすすめの食べ物!
トマト
日焼け対策としてよく取り上げられている食べ物がトマトです。
トマトに含まれている赤色の色素成分「リコピン」には強い抗酸化作用があるため、紫外線対策に効果があるといわれています。
このリコピンはトマトだけではなく、スイカや柿、ピンクグレープフルーツ、ケチャップ、トマトジュースなどにも多く含まれています。
スイカは水分補給にもなるため、水遊びや外で遊んだ後に食べるのも良いですね。
また、リコピンは加熱することで吸収率が上がるといわれており、さらに油との相性が良いといわれているため、炒めたり煮込んだりするとより効果的です。
また、生のトマトにオリーブオイルやオイルドレッシングをかけてサラダにしたりマリネにしても良いですね。
トマトジュースはスープにしてもおいしいですよ。
ブロッコリー
ブロッコリーには、トマトと同じく酸化を防ぐ抗酸化物質が多く含まれています。
特に、ブロッコリースプラウトには皮膚がんの予防に効果のあるスルフォラファンが多く含まれているといわれています。
さつまいも
さつまいもにはシミの原因になるメラニンの過剰生成を抑えるビタミンCや、皮膚や粘膜を健康に保つβカロテンが多く含まれています。
また、ビタミンCは抗酸化作用もあるため、さつまいもは紫外線対策により効果的です。
腹持ちも良いので、子どものおやつにもぴったりです。
βカロテンはさつまいもだけでなく、にんじんやかぼちゃ、ピーマン、ほうれん草などの緑黄色野菜や、スイカ、かんきつ類にも多く含まれています。
青魚
アジやサバなどの青魚にはオメガ3脂肪酸が多く含まれています。
オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸の一つで、皮膚を健康に保ったり、炎症を抑える効果があるといわれています。
必須脂肪酸は体内では作られないため、食事から摂ることが大切です。
日頃から意識してオメガ3脂肪酸を摂るようにし、紫外線による炎症に負けない体づくりを心がけたいですね。
くるみやアーモンド
くるみには青魚と同じく、オメガ3脂肪酸が多く含まれています。
そのまま食べてもおいしいですが、パンやクッキーなどに入れるのもおすすめです。
アーモンドには抗酸化作用のあるビタミンEが多く含まれているだけでなく、「ケルセチン」という紫外線から肌を守ってくれる成分も豊富に含んでいるといわれています。
硬くて食べにくいという場合は、細く刻んでサラダなどに取り入れてもおいしいですよ。
ママ編
子育て中は日焼け対策を含め、子どものことに一生懸命になり、自分のことは後回しになってしまうママさんも多いと思います。
ですが、ママもしっかり紫外線対策したいですよね。
上で述べさせて頂いた食べ物はもちろんですが、その他にも緑茶に含まれるカテキンやダークチョコレートに含まれるポリフェノールも紫外線対策に効果があるといわれています。
毎日家事や育児など忙しい日々を送られていると思いますので、お休みの日や子どものお昼寝中など、息抜きタイムに緑茶やダークチョコレートなど取り入れてみてはいかがでしょうか。
日焼けをしてしまった!そんな時に摂りたい4つの栄養素
ビタミンACE
日焼け予防や日焼け後のケアにおすすめといわれているのが「ビタミンACE」と呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEです。
いずれも強い抗酸化作用があり、紫外線による活性酸素の増加を抑制する効果があるといわれています。
先程お話させて頂いたβカロテンは、体内でビタミンAに変わるため、さつまいもや緑黄色野菜などをしっかり取り入れた食事がおすすめです。
また、ビタミンAは油脂との相性が良いため、青魚やくるみなどに含まれるオメガ3脂肪酸などの良質な脂と組み合わせるとさらに◎。
ビタミンACEは、日焼け後のケアだけでなく日焼け予防にもなる栄養素なので、日頃から意識して食事に取り入れるとさらに良いでしょう。
ビタミンB1
ビタミンB1は、疲労回復を助けてくれる栄養素で、豚肉や豆類、精白されていないお米(玄米など)に多く含まれています。
日焼けによる疲労を溜め込まないよう、しっかり摂りたい栄養素です。
亜鉛
亜鉛は新陳代謝を促す働きがあり、日焼けにより炎症した肌のターンオーバーを高めてくれます。
亜鉛は魚介類、肉類、大豆製品などに多く含まれています。
たんぱく質
私たちの体はたんぱく質でできているため、肌の回復を高めるためにはたんぱく質が必要です。
肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などで、たんぱく質をしっかり補給しましょう。
適度な紫外線は体に大切!だからこそ栄養と休息をしっかり取ろう
日焼けをすることで、体はやけどと同じようなダメージを受けているため、休息することが大切です。
食事で栄養を摂ったら、睡眠をしっかりとって体を休ませましょう。
日焼けをすると肌がヒリヒリ痛くなったり、体に悪影響を及ぼす可能性もありますが、紫外線を浴びることでカルシウムの吸収を促進し、骨が強くなります。
そのため、適度な紫外線は私たちの体にとって必要です。
特に成長・発達が活発な子どもにとって、骨を強くすることはとても大切なことですよね。
また、外遊びや水遊びが好きな子どもは多いと思います。
日焼けや紫外線を恐れ過ぎず、日焼け止めを使用したり、長時間日差しを浴びないようにするなど紫外線対策をしながら、お子さんと楽しい夏を過ごしてください。