脳のエネルギー源!ブドウ糖が含まれている食べ物と効率的な食べ方

ブドウ糖の効果とは学校のテストや、様々な試験に臨む中で、点数がなかなか伸びなかったり、上手くいかなかったりすると、「頭がよかったら、集中力があったら、、、」と思ってしまうこともありますよね。

そんなお子さんにとって魅力的なのが「頭がよくなる」とされる食べ物。

いろいろな「頭がよくなる食べ物」がありますが、果たして本当に効果はあるのでしょうか。

ここでは、食育インストラクターの筆者が頭が良くなる食べ物、頭の回転を良くする食べ方をご紹介していきます。

脳のエネルギー源「ブドウ糖」とは

私たちの脳が活動するためには、「ブドウ糖」が必要になります。

ブドウ糖は脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質で、人にとって非常に重要な栄養素です。

ブドウ糖とはその名前の通り「糖」のことです。

「炭水化物」が分解されると「ブドウ糖」に変化します。

そもそも「炭水化物」は体内に吸収されてエネルギーとなる「糖質」と、エネルギーにならない「食物繊維」に分けられます。

人がエネルギーとして利用できるエネルギーは「炭水化物(糖質)」、「たんぱく質」、「脂質」の3種類です。

すぐにエネルギーとなるのは「ブドウ糖」で、体内では血液中に存在しています。

その他はわずかにグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えているだけになります。脳は常にブドウ糖を消費しているため、たくさんの量が必要になります。

血中のブドウ糖を消費してしまうと、蓄えているグリコーゲンを分解し、なんとかエネルギーを生産しようとしますが、その量はわずかで、最終的にエネルギー不足に陥ります。

エネルギーが不足すると、集中力が欠けたり、思考能力が低下したりしてしまい、ボーっとした状態になります。

多くの人は疲れると「甘いもの」が欲しくなることが多いかと思いますが、これも脳がエネルギー不足に陥り、ブドウ糖を欲しがっている合図なのです。

ブドウ糖を効率よく摂取するコツ

ブドウ糖を効率よく摂取するコツ糖質にもいくつか種類があり、ブドウ糖として分解され、エネルギーになるまでにかかる時間はそれぞれ異なります。

そのため、上手くその時間の違いを利用することで効率よくブドウ糖を利用することができます。

手軽に食べられるラムネ

ラムネの中にはブドウ糖を主原料につくられているものと、砂糖を主原料につくられているものがあります。

ブドウ糖を主原料にしているものを選ぶと、素早くエネルギーを補給することができます。

勉強しながらでも手軽に食べられるので、勉強の追い込み時期には最適なおやつかもしれません。

間食にはバナナがオススメ

運動などをしている時にも、エネルギー補給のためによく食べられるのがバナナです。バナナは糖質を多く含んでいます。

しかも即効性のある「ブドウ糖」だけでなく、様々な糖質を含んでいるのがこのバナナのよいところです。

バナナには「ブドウ糖」以外に「でんぷん」や「果糖」、「ショ糖」という糖質を含んでいます。

それぞれエネルギーに変換されるスピードが違うため、エネルギーを持続的に補給してくれます。

間食をするならこのバナナがお腹も満たしてくれるのでオススメです。

ブドウ糖が含まれている食べ物

その他、ブドウ糖はご飯やパン、麺、いも類や一部の根菜類(にんじんなど)にも多く含まれています。

ただし、ブドウ糖を摂取することばかりを気にするのではなく、食事は「バランスが大切」ということは忘れないで欲しいです。

脳にエネルギーが回ればよいという考えで、炭水化物ばかり食べれば、カロリー過多になる可能性があり、体の不調や生活習慣病などの原因になる可能性があります。

身体の管理も受験生や試験を控えた人にとっては大切なことです。

健康的な体作りのためにも、きちんとバランスの良い食事をすることが基本となります。

また、ブドウ糖をエネルギーに変換させるためにはビタミンB1が必要です。

ビタミンB1は豚肉やウナギ、豆類、種実類などに多く含まれているので、一緒に食べるように心掛けましょう。

ゴールデンエイジ時期の子供たち

脳の働きをサポート!頭がよくなる食べ物

脳の働きをサポート食べるだけで頭がよくなればそれ以上よいことはありませんが、残念なことにそのような食べ物は存在しません。

しかし、ブドウ糖のように脳の働きを手助けする食べ物は他にもあります。

青魚

昔、「魚を食べると頭がよくなる」という歌があったのを覚えている人も多いかもしれません。

スーパーでもテレビでも連日流れていた曲でした。青魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という脂肪酸(脂質を構成するもと)が含まれており、これらが脳を活性化させます。

特にDHAは脳の組織を構成する成分であることから、脳や神経組織の発育や機能維持の効果が期待されます。

チョコレート

試験会場で試験と試験の合間などにチョコレートを食べる人を見かけることは多々あります。

簡単に口にでき、少量で満足できるので、試験のお供にピッタリなチョコレート。

チョコレートには「カカオポリフェノール」という成分が含まれており、BDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる脳内物質を活性化させます。

BDNFは記憶の形成にかかわる物質で、学習効果の向上が期待されます。

また、チョコレートはブドウ糖をたくさん含んでいるので、脳のエネルギーにもなります。

体力も学力もある少年

頭の回転をよくする食べ方を知っておこう!

朝食を食べる親子何を食べるかも大切ですが、どのように食べるかも実は大切です。

しっかり3食食事をする

ブドウ糖は体内ではわずかしか貯蔵できないことはお話しましたので、定期的にブドウ糖を摂取するために1日3回、しっかり食事をすることが大切なのはわかっていただけるのではないでしょうか。

消化吸収などのことを考えると食事から2時間後くらいから、脳も本格的に動き出しますので、試験などの大切な日には逆算し、食事の時間などにも気を付けましょう。

よく噛んで食べる

よく噛むことで、脳の血管が拡張子、血流がよくなり、脳の活性化につながります。

またよく海外のスポーツ選手が試合の間にガムを噛んでいる姿を見ることもあります。

ガムを噛むと集中できるという研究結果も出ています。

つい勉強時間を確保したくて、急いで食事してしまいがちになりそうですが、よく噛むことも大切なので食事の時間も大切にできるとよいでしょう。

夜食を食べる受験生

まとめ

勉強は本人にしか頑張ることができませんが、食事のサポートは周囲の大人たちでもしてあげることができます。

子どもたちが試験などで最高のパフォーマンスができるようにしてあげるためにも、食事を見直してみるのもよいかもしれませんね。