私立の小学校を受験をする世帯は増えており、小学校受験を検討されているご家庭も多いと思います。
なかでも慶應幼稚舎、早実初等部、筑波小学校などの難関小学校が気になっているご家庭も多いのではないでしょうか?
そこで今回は現代書林発売の書籍『慶應幼稚舎・早実初等部・筑波小学校に合格する子育て〈書き込み式合格ノート〉』から、これらの難関小学校に合格するために必要な「幼児教室選び」「ペーパー攻略法」「受験当日のチェックポイント」の3つご紹介させていただきます。
目次
慶應幼稚舎、早実初等部、筑波小学校に合格するための幼児教室選び
「小学校受験は受験塾の選び方で半分が決まる」これは受験を終えた多くの父母から聞かれる声です。
それではどうやって受験塾や幼児教室を選べばいいのでしょうか?
受験塾・幼児教室は3つのタイプがある
小学校受験を目的とした塾や幼児教室は、規模の大きさから3つにわけることができます。
- 大手で運営し、各地でチェーン展開をしている塾・教室
- 1か所の教室で、複数の先生がクラスや個人に授業を行う塾・教室
- 個人の先生が、紹介中心の生徒に教えている塾・教室
ではどのように受験塾・幼児教室を選べばいいのでしょうか?それには3つのポイントがあります。
受験塾・幼児教室選びの3つのポイント
1.ほめまくる受験塾・幼児教室は要注意!
体験レッスンに参加したとしましょう。その際、お子さんをほめまくる塾や教室は要注意です。
先生に、お子さんの長所と短所を把握できる観察眼があるかどうかが重要です。
「うちの子はどういう子でしょう?」と質問することがおすすめです。
2.合格者数にまどわされないで
「合格者数が○○名」とうたっていても、あちこちで教室展開し、生徒がたくさんいるようであれば、正確な実績とはいえませんね。
合格者数だけで判断することは危険です。
3.合格率より全滅率
「受けた学校がすべて不合格であった」というのが全滅率です。
全滅率は、受験塾や幼児教室が隠したい数字です。
さらに受験に失敗した親は受験したことすら秘密にすることもありますから、「全滅だった」という話が出てくることもありません。
つまり見えない数字なのです。
入試で全滅とは、受験塾や幼児教室が、その子の可能性を引き出せなかったということ。
そんな教室に、わが子の将来を託すことはできませんね。
慶應幼稚舎、早実初等部、筑波小学校に合格するためのペーパー攻略法
小学校受験にチャレンジするうえで、避けて通れないのがペーパーです。
言語、常識、数、位置、図形、記憶、推理といった課題があります。
ペーパーを攻略する際に、まずお子さんの性格を知ることが重要になります。
大きく分けると、次の4つになります。
タイプA「ペーパーが好きで、得点が高い子」
ペーパーが好きな子は、勝気な子、負けず嫌いな子です。
ペーパー難関校に向いています。本人に資質があって、適性が高いのです。
タイプB「ペーパーは嫌いだけれど、得点が高い子」
このタイプの子は「ひらめき」でできる子です。
頭はいいので、短時間なら集中できるけれど、量はできないのです。
ペーパー難関校に適性が高いとは言いがたいですが、可能性はあります。
タイプC「ペーパーは好きだけれど、得点が高くない子」
このタイプの子は、ペーパーは好きなのです。
知育教材が好きで、好奇心もあるのですが、今はあまりできていません。
このタイプの子は、先々必ず伸びます。
しかし、時間的に入試本番までに間に合うかどうかだけが不安材料です。
タイプD「ペーパーは嫌いで、得点も高くない子」
このタイプの子には現時点で、無理にペーパーをさせてはいけません。
まずなぜ嫌いなのか、その理由を見つけて改善することが必要です。
ペーパーが嫌いな3つの理由
現時点での能力に見合わない、レベルの高いペーパーをやっている
ペーパーの難易度を下げて、基本の問題に取り組んでください。
気力が育っていない
持久力をつける運動をすることで、ペーパーに向かう集中力と忍耐力がつきます。
向上心がまだ育っていない
家の手伝いをさせてください。
お手伝いを通して、自分がだれかの役に立っているという自覚が育つと、子どもの内なる力が目覚めていきます。
慶應幼稚舎、早実初等部、筑波小学校に合格するための受験当日のチェックポイント
受験当日は、なにを準備していけばいいのでしょうか。
「あっ、忘れ物……(泣)」
なんてことがないように、万全の準備をして挑みたいものですね。
受験票・学校で指定された持ち物
学校で指定された持ち物には、体操服やお弁当があります。
アンケートの提出がある場合は忘れないように。
衣服・履物
上履きはお子さんだけでなく、親の分も忘れずにしてくださいね。もちろん下足袋を用意して。
靴下や雨具、寒暖に対応できるような衣服はもちろんですが、緊張してもどしてしまう子もいますので、着替えの準備が必要です。
小物
子どものための待ち時間対策としては、折り紙、あやとり、本、お絵かきグッズなどがいいでしょう。
ゲーム機なんて厳禁です。
親のための待ち時間対策も必要です。
おしゃべりをして過ごす雰囲気ではありませんよ。女子校では待ち時間に刺繍をするお母さんも多いです。
朝食
面接で「今朝は何を食べてきましたか?」と聞かれることが多いです。
お母さんの手作りで、食育に留意していることが伝わるものがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した書籍は、小学校受験を1年後に控えたKくんとそのママが主人公で、小学校受験を決意し、家族が受験に成功するまでのストーリー形式となっています。
幼稚園の年中11月から、小学校受験が終了する年長12月までの14か月間を、どのように過ごせば受験の準備がすべて整うのか、そしてその結果として合格できるのかが、よくわかる1冊です。
慶應幼稚舎・早実初等部・筑波小学校だけでなく、小学校受験合格を目指すなら一度手にとってみてはいかがでしょうか?
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